
院長石橋幸滋
生理学者・時実利彦の著書に感銘を受け医師を志す。1980年自治医科大学卒業。川崎市立川崎病院、クリニック、大学研究室などに勤務後、アメリカに留学し家庭医療に従事する医師の教育について学ぶ。帰国後は神奈川県の保健所、大学の勤務を経て、1993年開業。地域における「健康づくり」や「医療介護連携」のため、さまざまな分野の環境整備にも尽力している。
保険医療・福祉・介護・健康づくりまで
すべてにわたり相談できる場所をめざして
高校時代に生理学者の時実利彦先生の著書に感銘を受けたことがきっかけで医師を志し、大学卒業後も研究室やクリニックで医学の研鑽を積みました。その後、アメリカ留学で学んだ「地域に根差した家庭医療」を実践に移すため、東久留米市に開業し、30有余年がたちました。地域の皆さんと親密な関係を築き、長年健康づくりに寄与できたことは大きな喜びです。
診療のモットーは、どのような困り事を抱えておられる場合でも、「患者を断らない」姿勢を大切にすることです。標榜する内科・小児科に限らず、副院長の角泰人先生とともに幅広い分野の診療経験を生かして適切な治療を施し、「どの医療機関へ橋渡しすべきか」を含めた対処も考えています。
私は診療の傍ら、東京都医師会、東久留米市医師会で活動するほか、東久留米市地域医療協議会委員、東久留米市在宅医療・介護連携推進協議会副会長などを拝命し、地域医療の活性化に努めています。さまざまな医療機関や介護施設と連携していますので、困った時はぜひ頼りにしていただければと思います。
副院長角泰人
臨床医として8年間勤務し、世界三大感染症の一つである結核について研究するため、京都大学大学院微生物感染症学教室に在籍。東京都にある結核研究所に研究者として就職。2011年より東日本大震災のボランティア団体に所属し活動。2014年石橋クリニックに入職し、副院長を務める。
地域社会の課題に丁寧に向き合い
ホームドクターとして多職種協働に尽力
世界の不平等を少しでも減らせる職業に就きたいと医学の道に進み、まずは医師の少ない地域でも診療できるよう、外科医師の修業を始めました。その後結核の研究職を経て、東日本大震災の被災地で石橋院長と出会ったことがご縁となり、当院に入局しました。
日々診療する中で、高齢化が進んでいること、特に1人暮らしの高齢者が非常に増えていることを実感していて、地域医療をしっかり機能させることが急務であるのは明らかです。当院では訪問診療を行いながら、その課題点にも向き合っています。
訪問診療のメリットは、何よりご自宅の落ち着いた雰囲気の中で受診してもらえること、また私たち医療者にとっても、日常の生活背景がよくわかり、診療をする上でとても役立つことです。ただ、独居や老々介護の場合は、医師だけでは解決できない問題は多くありますので、情報共有システムを活用して、ケアマネジャーや訪問看護師などとの多職種協働に役立てています。
これからも地域社会の課題に真摯に向き合っていきたいと思いますので、お気軽にご相談ください。
東久留米市の地域医療を
支え続けます
開業して30年以上経過し、これからも地域医療を支え、どんな相談にも応え、地域の皆さんに信頼されるクリニックをめざします。
耳鼻科・皮膚科・整形など
総合診療を実践
当院は石橋院長と角副院長の2人体制で、それぞれの幅広い経験を生かして診療しています。発熱の外来にも対応しています。
ストレスコントロールなど心のケアにも対応
地域医療は患者さんを「治し、支える」役割を担うため、時にはストレスコントロールや精神科との相談、心のケアにもあたります。
症状を把握し、適切な
医療機関につなぎます
基本的にはどのような症状の患者さんの診察も断らず、当院での治療が難しい場合は、適切な医療機関につないでいます。
訪問診療にも積極的に
取り組んでいます
「看てくれる家族がいないから、退院できない」「通院が難しくなった」という患者さんのため、訪問診療にも力を注いでいます。
医療・介護・福祉が
そろう町づくりに尽力
院内の診療にとどまらず、医療介護連携と多職種協働の体制づくりにも注力。災害医療における取り組みにも尽力しています。
地域のかかりつけ医
かかりつけ医には、治療、予防、早期発見などの健康管理、高齢化が進む社会での地域包括ケアシステムの中心的存在を担う役割があり、患者さんにとって「何でも相談でき、保険や介護についても対応してくれる地域の医師」として心強い存在でなくてはいけないと心に銘じています。予防接種や健康診断への対応に加え、学校医を担うなど、地域の皆さんの信頼に応えられるよう尽力いたします。
健康指導
当院院長は東久留米市医師会でも活動し、特定保健指導においては、メタボリック症候群もしくは予備軍と判定された人に対し、医師・保健師・管理栄養士などとの面談により生活習慣改善をめざす「動機づけ支援」、さらに健康リスクの高い人に継続的な支援を行う「積極的支援」の両方に対応した指導法のシステムづくりを行いました。健康不安を抱える方のご相談にも応じています。
訪問診療
高齢化のピークを迎える2040年に向け、在宅での医療・介護の必要性が高まっています。認知症を患う人も増えている中、当院もかかりつけ医として、また、医師会や地域の医療・福祉・介護の団体の一員として、地域医療を活性化したいという思いで、訪問診療にも積極的に取り組んでいます。これからも一人ひとりの在宅患者さんに即した医療や生活支援を提供できるよう尽力いたします
医療DXの推進
医療分野でもデジタル技術(DX)を活用し、医療の質や効率を向上させる取り組みが進められています。医療と介護の連携ネットワークとして患者さんの情報を安全に連携するため、地域包括ケア・多職種連携のためのコミュニケーションツールを導入しています。
「治し、支えるための医療」の実現
「治す医療」にとどまらず、「治し、支えるための医療」を実現するため、かかりつけ医機能を発揮して患者さんに寄り添う医療が求められています。そのための制度設計を行うとともに、医学生や研修医の育成機関として、若い医師が地域医療の現場を経験することでその重要性を実感し、地域医療の基盤となる「医療介護連携」と「多職種協働」への理解を深めてもらいたいと考えています。
医療法人社団実幸会 石橋クリニック
西武池袋線 東久留米駅